Redshiftの新しい「クエリエディタ V2」を使ってみた
2021/09/29に、Redshiftの新しいクエリエディタがリリースされていました。
リンク先ブログの最後の方に、
クエリエディタ V2 は、AP-Northeast-3 リージョンを除くすべての AWS 商用リージョンで利用できます。
と、ありました。あれ? 「AP-Northeast-3」って、大阪リージョン? 確認してみたのですが、本ブログ執筆時の 2021/10/27 時点では、残念ながら大阪リージョンではまだ利用できないようでした。
AWSアカウント用に クエリエディタ V2 を設定する
最初に、管理者アカウントでクエリエディタ V2 を構成する必要があります。
Redshiftのマネジメントコンソールから、クエリエディタ V2 にアクセスすると、 ブラウザの新しいタブで表示されます。
最初のアクセスのタイミングで、リソースの暗号化に利用される KMSのキーが作成されます。 デフォルトでは、AWSマネージド型キーが作成されますが、 設定を変更してカスタマーマネージドキーを利用することもできます。
なお、この暗号化キーの設定は後で変更できないようです。
クエリエディタ V2を使用する
画面の左側には、
- Database
- Queries
- Charts
- Moon
- Editor preferences
の各アイコンが縦に並んでいます。
Moon → 月のアイコンは、画面モードの切り替え機能です。 クリックすると、画面のモードがダークモードとライトモードが交互に切り替わります。
その下のEditor preferences はフォントサイズなどの設定になります。
データベースタブでは、 画面右側のペインにクエリを記述して実行することができます。
画面上部に
- Run
- Limit 100
- Explain
- Save
- Shortcuts
のボタンが並んでいます。
Shortcuts の内容を確認する
最初の4つはおなじみのショートカットになります。
Format selected Macの場合ですと、Cmd-; でクエリの整形ができます。
Cmd-/ で、カーソル行のコメント/アンコメント のトグルになります。
Content assist の機能が、Ctrl-Space に割り当てられているようですが、 キーバインドの影響か、私の環境では「コンテンツ補完」の動作を確認することができませんでした。
データベースタブのエクスプローラ・ペイン
画面左側から2番目のエクスプローラ・ペインに データベースのスキーマの内容が表示されます。
階層をたどり、テーブル名をクリックすると、 画面下部に、テーブル定義の内容が表示されます。
テーブル名を右クリックすると、コンテキストメニューが表示されます。
Select table
コンテキストメニュー内の「Select table」を選択すると、
画面右側のペインにクエリ(Select文)が挿入されます。
デフォルトで「Limit 100」ボタンが有効になっているので、 クエリを実行すると先頭の100行が表示されます。
Chart
画面右端の「Chart」ボタンをクリックすると、クエリ結果の可視化を行うことができます。
私が下記のクエリで試した際には、そのままでは、グラフ形式が適切ではなかったので、 X軸として「month」、Y軸として「sum」、Typeとして「Bar」を選択してみました。
バージョン管理機能
Querieタブ、Chartsタブでは、それぞれクエリ、チャートのバージョン管理機能を利用することができます。
まとめ
Redshiftの新しい「クエリエディタ V2」は、今回本ブログでご紹介した以外にも、
- クエリで複数のSQLステートメントを使用する
- 長いクエリを実行する
- パラメータ化されたクエリを実行する
- チームのメンバーとクエリやチャートを共有する、チーム機能
などの、新しい機能が追加されました。
分析基盤を利用する際には、長時間利用する環境となることが多いと思われますので、 クエリエディタの刷新により、Redshiftを利用したデータ分析の作業が、ますますはかどりそうです。
実際にクエリエディタV2を使ってみると、若干荒削りの部分も見られましたが、 今後のアップデートで解消されていくでしょう。 今後のRedshiftの進化を、引き続き見守っていきたいと思います。
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